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ホームページの種類とそれぞれの役割とは
更新日:2024.1.23
公開日:2022.7.25
- ホームページ制作
- ホームページにはどんな種類があるの?
- 自社サイトを作るならどれを選択すればいい?
- 種類ごとの目的・効果が知りたい!
ひと言で「ホームページ」といっても、さまざまな種類があり、それぞれ異なる役目を持っています。
コーポレートサイトやショップサイトはよく耳にしますが、ランディングページやサービスサイトはあまり馴染みがないのではないでしょうか。
ホームページは、目的によって作る種類が変わってきます。自社の課題を解決し、目標を達成するためには、それぞれの役割を把握して、適切な種類を選ぶことが大切になります。
ホームページの種類
ホームページの種類は大きく下の7つに分かれます。
・コーポレートサイト ・ショップサイト ・サービスサイト ・ランディングページ ・ブランディングサイト ・リクルートサイト ・オウンドメディア |
それぞれ役割だけでなく、必要なコンテンツなども異なります。
ここから、ホームページの種類とそれぞれの役割を解説します。種類を選ぶ際の参考になれば嬉しいです。
コーポレートサイト
自社の公式情報を公開するためのサイトで、企業が開設するウェブサイトとしては最も一般的なものです。
インターネット上の名刺とも呼ばれ、会社案内が主な役割となり、サービス・商品紹介や会社概要、事業案内、経営理念などを主なコンテンツになります。
自社を知ってもらうことで取引先や顧客からの信頼獲得が目標になります。
弊社のホームページは典型的なコーポレートサイトです。サービスや実績、会社概要など「どんな会社なのか知ってもらう」ためのコンテンツがまとめられています。
ここからサービスを抜き出し、詳しく紹介したものが「サービスサイト」、採用情報に特化したものが「リクルートサイト」になります。
ショップサイト
インターネット上で商品やサービスを直接販売するためのサイトです。
リアル店舗と違い「いつでも・どこでも」販売できるため、多くの企業がショップサイトを導入しています。
Amazonや楽天のようなモールに出店する企業も多いですが、近年は自社でショップサイトを持ち、販売とブランディングを同時におこなう企業が増えています。
出典 : 株式会社ユニクロ
日本人なら(多分)誰でも知っているユニクロも自社ショップサイトで販売&ブラディングしています。
コーポレートカラーの赤×白ですっきりとしたデザインで、商品がとても見やすいサイトになっています。
ユニクロヘビーユーザーの私はしょっちゅう見ていますが、ほぼすべての商品ページにモデルが着用した画像があるので、どんな服なのかとてもイメージしやすいです。
私は、サイトで服を見る > 店舗で実際見て気に入ったら買う > 色違いや洗い替えをサイトで買う。という形で利用しています。
ブランディング、売上向上、顧客満足向上、販路拡大など、さまざまなメリットが得られます。
サービスサイト
自社が扱うサービスの紹介、認知拡大を目的としたサイトです。
サービスの特長・メリットを紹介するほか、利用方法やカスタマーレビューなど、申し込みや問合せにつなげるための情報を掲載します。
出典 : kintone
これは、サイボウズ株式会社が提供している業務アプリ構築サービス「kintone」を紹介するサービスサイトです。
業務効率を高めるためのシステムを、専門知識がなくても直感的に作成でき、日清食品グループや日産自動車など大手企業でも導入されています。
部署や業務ごとの利用例が数多く紹介され、機能や料金も詳しく掲載、トライアルの申し込みや問い合わせも可能で、キントーンに関する情報が網羅されています。
キントーンに限らず、サービスサイトはサービスの機能・メリットを伝えることに特化しているため、一般的にコーポレートサイトに比べて申し込みや問合せがされやすくなります。
ランディングページ
特定のサービス・商品に特化したサイトで、「プロモーションサイト」とも呼ばれ、キャンペーン告知などにも使われます。
特設サイトのような位置づけで、コーポレートサイトに掲載されるバナーやリスティング広告での集客がメインとなります。
アクセスしたユーザーをそのまま問合せや購入・申し込みに誘導するため、ストーリーを重視した1ページ構成で作られます。
出典 : ドルチェ&ガッバーナ × 呪術廻戦
ドルチェ&ガッバーナと呪術廻線がコラボしたスペシャルコレクションを紹介するランディングページです。
日本発のサブカルチャーとイタリア発のラグジュアリーブランドの世界観が見事に融合しています。
このブログを書いている時点では終了していましたが、Twitterを絡めたオリジナル壁紙がもらえるキャンペーン情報も掲載されていました。
商品紹介、キャンペーン情報など、1ページにすべて収められるため、キャンペーン参加や商品購入への欲求を一気に高められることが特徴です。
余談ですが、連載が始まったころは異世界・剣×魔法・ファンタジーというワードに感じるものがあり、ジャンプはブラッククローバー派でしたが、最近アプリで読み始めました。面白いですね、呪術廻線。
ブランディングサイト
サービスや商品のブランディングに特化したサイトです。
直接的な販売ではなく、他社との差別化、ブランドイメージの浸透、ロイヤルカスタマー創出などを目的に作られます。
出典 : 男前豆腐店
トップ画像から強烈なインパクトを与えてきますね。
豆腐とまったく結びつきませんが、心になにかを撃ち込まれました。一瞬で「豆腐といったら男前豆腐」という気にさせられました。
ちなみにトップ画像がフェードすると、美味しそうなお豆腐と、これまたいい感じに強烈なインパクトのデコトラが見れます。
サイトにアクセスしたらすぐスクロールしないで、フェードを待つことをお勧めします。
このサイトはショップサイトとしての機能もありますが、「男前豆腐店」というワードを一発で覚えるブランディング力があるため、ブランディングサイトとして紹介しました。完全に好みだったからというのもあります。
「本物の男前はあなたを裏切ったりしない」「抱かれたい豆腐NO1」など、パワーワードも満載です。豆腐はあまり食べませんが、定期的に覗きたくなるサイトです。
ブランディングサイトは、ユーザーを一瞬で自社のファンにできるポテンシャルを秘めています。「〇〇といったらあの会社だよね。」となれば売上を大きく伸ばせる可能性もあります。
自社のブランドコンセプトが確立されているのであれば、導入を検討すべきサイトといえます。
リクルートサイト
採用活動に特化したサイトで、求職者をターゲットとし、社風や職場情報、業務内容、福利厚生などが主なコンテンツとなります。
最近はインターネットを活用して求人情報を探すことも多いため、専用のリクルートサイトを作る企業が増えており、採用活動が活発な企業では、毎年リニューアルすることも珍しくありません。
出典 : 株式会社ロッテ
“お口の恋人”ロッテはお菓子が主商品だからか、全体的にPOPなデザインになっています。
ロッテのお菓子が好きな人にとっては、見ているだけで楽しい気分になりそうなサイトですね。
すでにロッテを知っていて、働きたいと思ってる人がターゲットをしているためか、商品説明などはありません。先輩からのメッセージや1日のスケジュール、商品開発ストーリー、募集要項、研修制度など、求職者に必要な情報をしっかり網羅されています。
入社後に自分が働く姿がイメージしやすい、非常に完成度の高いリクルートサイトです。求人誌や求人ポータルに広告を出稿するよりも詳細な情報を提供することで、より効果的に求職者にアプローチできるため、スムーズで人的コストを抑えた採用活動が可能になります。
オウンドメディア
自社が持つノウハウ、ユーザーに役立つ情報を発信するためのサイトで、検索エンジンやSNSでの集客が最もしやすいタイプです。
よく見る形はブログサイトです。食料品メーカーでは食育について、インテリア・雑貨店などは自社製品を使っての暮らし方やお勧めレイアウトなど、自社のサービスや商品に関連付けた役立つ情報を発信し、購入意欲を刺激しています。
出典 : TERIYAKI
TERIYAKIは、グルメアプリを開発している株式会社TERIYAKIが運営するオウンドメディアです。
「絶対外さない美味しいお店」をコンセプトに、アプリ内では伝えきれないお店の情報などを発信しています。食に対する情熱が凄い「テリヤキスト」と呼ばれる人々がイチ押しのお店を紹介し、サイトをプロデュースした堀江貴文氏もテリヤキストとして参加しています。
よくあるグルメサイトは雰囲気や接客など総合的にお店を評価することが多いですが、TERIYAKIではとにかく「味」にフォーカスしたグルメ情報を掲載しています。
サイト下部にアプリのダウンロードボタンが設置され、サイトで見たお店を予約するためのダウンロードを促しています。同じような流れで、自社に関連付けた情報を発信し、購入や申し込みへの導線を作っておくのがオウンドメディアの基本パターンとなります。
ナーチャリング(顧客の育成)にも適していて、潜在顧客・見込み顧客・既存顧客など、セグメントに合わせてコンテンツを発信することで、購入意欲を段階的・継続的に高めることができます。
目的に最適な種類を選びましょう
ご紹介したように、ホームページは目的によって作るべき種類が変わります。目的が同じであっても種類によって効果が大きく変わることもあります。
新商品を出すなら、コーポレートサイトへのページ追加よりランディングページを使った積極的なプロモーションをかける。
採用に力を入れるなら、リクルートサイトを使ってポータル掲載費を抑え、担当者の負担を減らし選定や面接などに時間を割ける環境を整える。
といった感じです。
販促やプロモーションなど、ネット上での企業活動が重要になっている昨今、1社で目的別に複数のサイトを持っていることも珍しくありません。
コストはかかりますが、それ以上に大きなバックを得られる可能性を秘めているのがホームページです。
ぜひ、それぞれの役割や効果を把握して、ホームページ作りに役立ててください。