SEO対策に携わっていれば、「トップページの検索順位が上がらない」「会社概要が1番上位に出ている」と一度は悩んだことがあると思います。
しかし、ハッキリいって、SEO対策を実施するときトップページの順位にこだわるのは危険です。実際、トップページの検索順位にばかり目がいって、他のページのつくり込みが甘いホームページは、かなりの確率でSEO対策による集客に失敗しています。
大きな理由として、実は企業ホームページが持つ性質上、トップページの検索順位を意図的の上げるのが非常に難しいということが挙げられます。
その理由をこれからご説明していきます。
1.トップページではユーザーの抱える問題を解決しにくい
まず、Googleに代表される検索エンジンが、どんなホームページを上位に表示させるかを考えてみてください。
答えは「ユーザーが抱える問題を解決できる情報を含み、オリジナリティに富んだ高品質なコンテンツ」です。
これを基準として、検索エンジンはデータベースに蓄積している膨大なページから、ユーザーの疑問や悩みを解決できそうなページを選んで検索結果に表示します。
さらにいえば、検索エンジンはユーザーの疑問や問題に対して、ピンポイントに回答できるページをより上位に表示させる傾向があります。
そのため、検索順位上位を目指すのなら「ユーザーに対して優れた回答を提供できるか」「検索ユーザーの疑問や悩みをそのページが解決できるか」を常に意識してコンテンツをつくり込む必要があります。
しかし、企業ホームページのトップページは自社の事業内容を網羅した構成になっている必要があります。
その結果、どうしてもテーマが異なるコンテンツ混在し、検索順位を上げるのに不利な状態になってしまうのです。
2.トップページはテキストコンテンツを増やしづらい
SEO対策でコンテンツづくりが最重要とされる理由に、検索エンジンのデータの集め方があります。
検索エンジンは、基本的にどんなテキストが記述されているかで、そのページの内容を判断しています。
画像に含まれるテキストもある程度は解析できるといわれていますが、ほとんどはテキスト部分での判断となっているのは間違いありません。
ホームページの検索順位は、ページのテーマとそこに含まれる情報の品質で決定されます。言い換えれば、検索順位を決定する最大の要因は、ページに含まれるテキスト(文章)ということなります。
大抵の企業ホームページは、自社が持つ事業を画像で端的に表したバナーを張るか、グローバルメニューからのテキストリンクを使い、ユーザーを各事業の詳細ページへ誘導していると思います。
そうしないと、膨大な量のテキストに埋め尽くされ、見ただけでウンザリするようなトップページになってしまうからです。
検索エンジンがテキストによる評価を重視している以上、トップページの検索順位を他のページより意図的に上位上げるのが難しいのは仕方がないといえるでしょう。
トップページの検索順位にこだわるより、他のページのコンテンツを充実させ、ホームページへの入り口をより増やすことに注力したほうが間違いなく集客力は高まりますし、何よりこだわりを捨てることで視野が広がります。
ホームページ内のコンテンツを充実させることでトップページの評価が高まり、上位に表示されればラッキーくらいの気持ちでSEO対策に取り組んでみてください。